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ガンガン行くぜ!GD型チューニング番外編
HKS EVC III

 
 ▼ HKS EVC III
 
 
 
 今回も、番外編です(^^ゞ
 HKS 製、EVC III の取り付け & セッティングをお手伝いしましたので、それをレポート致します。
 取り付けした車両は、GDB-C 型です。
 
 もちろん今回も、GDB-C 型は、私のクルマではありません(笑)
 
 なお、この製品は既にメーカーからは販売終了しているモノで、中古品として個人売買にて
 GDB-C 型オーナーが購入したモノです。
 比較的中古市場で出回っている製品のようですので、参考になればと思います。(^^ゞ
 
 
 ※ 個人売買や中古販売業者等から、中古品を購入する場合は、よく注意してトラブルのないよう
   気を付けましょう。( 程度の具合や欠品の有無、動作確認や使用状況の確認もお忘れなく )
 
 ※ 当サイト内の掲示板等では、オークションや個人売買に関するご質問は禁止 しております。
   また、個人売買等で購入したモノの取り付け方法や操作・使用方法のご質問も禁止 です。
   ご質問や相談は売り主さんに直接聞くようにして、当事者間で解決するようにしましょう。
   ( 当事者同士が当サイト内の掲示板で話し合うのも禁止です。ご協力願います。)
 
 ※ 改造やセッティングは、ご自身の責任の範囲内で行って下さい。
   なお、公道では交通ルールを守り、安全運転してくださいね(^^ゞ

 
 
 
 ▼ 取り付け作業とセッティングの解説
 
 取り付け方法は、以前ご紹介した グレッディ プロフェックBスペックII とほぼ同様です。
 グレッディ プロフェックBスペックII のページを参考にして下さい。
 
 違うところは、圧力センサー用の配管を繋ぐ部分。
 グレッディ プロフェックBスペックII は、コントローラーユニット本体に繋ぎましたが、
 EVC III ではバルブユニット側に繋ぎます。
 
 それ以外は電気の配線等も含めて、グレッディ プロフェックBスペックII と同じように行えば
 特に問題ないでしょう。
 
    
 
  ↑ バルブユニットは汎用の L 字ステーで純正ソレノイドバルブの近くに取り付けました。
    コントロールユニットは、ハンドル軸の上に設置。
 
 
 【 ワンポイント・アドバイス 】
 
    
 
  中古品を買うと、場合によっては説明書や消耗品関連のモノが揃って無かったりしますが、
  取扱説明書や、消耗品のフィルターなどは、HKSのサービスセンター等で購入が可能です。
  他の消耗品 ( 配管ホース類など ) はカー用品店で購入できます。
 
   ※ 取扱説明書は HKSお客様相談室へ FAX 注文、フィルターはHKSサービスセンターの
     店頭で購入が可能です。
 
  ただし、取扱説明書等の資料請求は、1 回につき ¥2,000円かかります。
 
  また、消耗品のフィルターは、4パイ用 ( 小 ) も、6パイ用 ( 大 ) も、共に 1 個 ¥1,000円で
  計 ¥2,000円です。
 
  配管ホースも取り付けていた車両によって長さが違いますし、エンジンルーム内の熱の影響で
  劣化している場合もありますので、これらも新品を買い揃えるのが良いでしょう。
  4パイホースと、6パイホースが必要で、それぞれ 約¥1,000円として、計 ¥2,000円。
 
  これらのモノ ( 説明書 + フィルター2個 + 配管ホースを2種類 ) を新たに購入して揃えると、
  合わせて 約¥6,000円 もしますので、中古品を買う時は、そのあたりも計算に入れて
  検討されると良いでしょう。
 
 
 ★ フィルターは、汚れて詰まっていたりすると、ブースト制御不能に陥る危険があります。
   汚れている場合は、新品を買って交換するのが良いでしょう。
 
 
 
 【 セッティング 】
 
  ※ 下記のセッティング値は初期の暫定的な設定であり、決してベストセッティングではありません。
    また、マフラーやエアクリなど、他のパーツの組合せによって変わったり、個体差もあるので
    クルマによってそれぞれ異なった値になると思います。
    実際のセッティングはブーストのかかり具合をみながら慎重に設定して行きましょう。

    
 
  ∇ 排気バイパス選択スイッチ ------------------------------------------------------
  
   
 
   純正は、アクチェーター&スイングバルブでの制御なので、SW ( スイング ) 側にします。
 
 
  ∇ 初期設定 ---------------------------------------------------------------------
 
   中古品の場合は、まずリセットを行いましょう。( 取扱説明書を参照願います。 )
 
   リセットを行ったら、最初にブーストコントローラーを OFF の状態にしてかかるブースト圧の
   最大値を入力します。 ( なるべく 5 〜 6 速などの高いギヤを使って調べましょう )
   次に、その値に 0.2 を加えた数値を入力します。
 
   個体差があると思いますが、この GDB-C 型では、0.65 と 0.85 を入力しました。
  
   ※ この設定は、1度入力するとリセットするまで出せない画面なので、すみませんが画像無しです。
 
 
  ∇ ブースト圧 & オフセット値 ------------------------------------------------------
 
   ブースト圧の目標設定値と、それに対する調整値 ( オフセット値 ) を設定します。
 
   オーナーの希望で、1.3 〜 1.35 ぐらいでブースト圧が安定するように設定を開始しました。
   走らせながらブースト圧を確認して、設定値を決めて行きます。
 
   実際に運転して体感したオーナーの感想では、オフセット値を低くするほどブースト圧が
   目標設定値を超えてしまうようですが、ブーストの立ちが良くなってフィーリングは良好とのこと。
 
    ※ 排気バイパス選択スイッチを SW ( スイング ) 側にセットした場合は、
      オフセット値が低いほどオフセット効果が高くなります
 
 
   High と Low の2通りの設定を記憶出来ます。
 
   ↓ High
     
 
   ↓ Low
     
 
   ちなみに、High 側 = 1.30 / オフセット 66、 Low 側 = 1.20/ オフセット 54 ですが、
   実際にかかるブースト圧の最大値は、両方共にだいたい同じとの事。
   別途取り付けた Defi のブースト計で、1.35 〜 1.40 ぐらいだそうです。
 
    ※ 1.20 の設定は、オフセットでオーバーしてしまう分だけ目標設定値を下げているワケです。
      ( 実際のブースト値 = 目標設定値 + オフセット効果分 )
 
      ↓ オーナーのお話を判りやすくグラフにすると、こんなイメージかな。。。(^^ゞ
 
      
 
 
   オーナーのお話では、1.30 / 66 のほうは通常設定、1.20 / 54 のほうは立ち上がり重視の
   状態と言われてました。
 
 
   【 念のためのご注意事項 (^^ゞ 】
 
    ブースト圧は、あまり上げ過ぎないほうが良いでしょう。 
 
    ブーストコントローラーによって劇的に変化を体感できても、人間の感覚はすぐにそれに慣れて
    しまいますので、その加速感をふたたび味わおうと、ヤバイかな?って頭では判っていても、
    ついつい設定値を上げてしまいがちになります。 設定値には充分に気を付けて下さいね。
    上げればその分、リスクを背負う事になるのをお忘れなく。。。(^^;; ヒヤアセ
 
    ある程度安心できるレベルとしては、ECUがノーマルの場合は 1.2 ぐらい迄だと思われます。
    ( 正確には高回転時に1.2ぐらいまで。低中回転域では多少のオーバーはありでしょう )
    いずれにしても、リスクは付き物ですので、ご自身の責任で行って下さいね。(^^ゞ
 
    また、個体差等もあると思いますので、ご心配の場合は信頼出来るショップさんでノッキングや
    燃焼状態を診断してもらうのがお奨めです。
 
 
  ∇ スクランブルブースト値 --------------------------------------------------------
 
     
 
   スクランブル時のブースト圧と、それを何秒間
行うか設定出来ます。
   今回は、未設定のままです。
 
 
  ∇ ワーニング設定 -------------------------------------------------------------
 
   
 
   ブーストがかかりすぎた場合など、一定のブースト圧に達した時にリミッターを効かせる事が可能。
   リミッターを効かせたいブースト圧値を入力します。
 
   とりあえず、1.5 にセットしました。 
  
  
 
 ▼ まとめ
 
 取り付けの簡単さは以前ご紹介した グレッディ プロフェックBスペックII と同様ですが、
 操作性に関しては、グレッディ プロフェックBスペックII とは、ある意味正反対のようです。(^^ゞ
 
 ブースト圧の設定も、バルブ駆動値でセットするのではなく、単刀直入と言いますか、
 目標ブースト圧をそのまま入力するだけなので、初めての人でも判りやすいと思います。
 
 そして、好みに合わせてオフセット値を下げて行き、目標設定値よりオーバーするようであれば、
 実際にかかるブースト圧を見ながら目標設定値を下げてやればOKです。
 
  ※ この時、実際にかかるブースト圧と目標設定値には差が出ますが、他のブーストコントローラーで
    よく使われている ” バルブ駆動値 ” と言う概念と比べれば遥かに判りやすいと思います。
 
  ※ 後継機の EVC IV もバルブ駆動値での設定です。
 
 
 あとは、オート機能が目標設定値 ( 正確には目標設定値 + オフセット分 かな。 ) に近づくよう、
 EVC 側が自動的に調整してくれますので、セッティングに深く悩まなくて済みます。
 
 ただし、オーナーの話では、各ギヤによってブーストのかかり具合に多少の差が出てしまうのと、
 4速以上の高いギヤでベタ踏み全開状態をキープしているとブーストのタレがあったりするようです。
 
  ※ これはクルマ自体の個体差もありますし、装着しているパーツの組合せによっても違って来ると
    思われるので、実際に取り付けてみないと、一概には何とも言えない部分でもありますね。
    ( 特にブーストのタレは吸排気のバランスや効率にも左右されやすいのです。 )
 
 設定機能が少ない分、各ギヤでの差やタレに関しては、仕方ないと言ったところでしょうか。。。(^^ゞ 
 まあ、このあたりは使う人次第と言う部分でもありますからね。 
 無論、各ギヤの差は High と Low の2通りに設定で、カバー出来なくもないでしょう。
 
 いずれにしても、取り付け作業が比較的簡単で、セッティングも判りやすいモノを望まれる場合は、
 この EVC III はイイですね。 中古で広く出回っているので、割と安価で入手可能です。
 ( 冒頭にも書きましたけれど、中古品の購入にはよく注意してトラブルのないようにね(^^ゞ )
 費用に対しての性能を考えれば、コストパフォーマンスに優れたパーツだと思います。(^-^)v
 
 
  ※ タレが心配だったり、タレをカバーさせるには、回転別の設定やギヤ別調整が出来るタイプの
    ブーストコントローラーを選ばれる事をお奨めします。調整機能があれば、完全イコールには
    ならなくても、多少なりとも近づける事は可能でしょう。
 
  ※ 各ギヤで差が出てしまう場合は、例えば、ミニサーキット等の 1 〜 3 速を全開で使うような
    低速レンジと、高速サーキット等の 4 〜 6 速を全開で使うような高速レンジとで、それぞれ
    High モードと、Low モードに振り分けて設定するといった対処の方法もあります。
    ようは、差がある事を前提に、切り替えて使うと言う方法ですね。
    ある程度、差のない状態で使いたい場合は、ギヤ別調整が出来るブーストコントローラーを
    選ばれるのが良いかも知れません。(^^ゞ 
 
 
 
 【 製品について。。。 】
 
  この製品については、取り付け 〜 初期のセッティング までしか行っていませんし、
  取り付けたのは私のクルマではありませんので、ここに書いた以上の事は判りません。(^^ゞ
  多少なりとも購入検討の参考になればと思いますが、詳しくはメーカーさんや販売店さん、
  個人売買の場合は売り主さん等へおたずね下さい。m(_ _)m
  真に勝手ながら、ご理解&ご容赦のほど願います。
 
 
 ※ この記事は 2004/03/19 現在のモノです。
 
 
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