掲載が遅くなってスミマセン (^^ゞポリポリ
EVC5 長期連載シリーズの 「 第 3 話 」 です〜
今回は、「 EVC Easy Writer 」 を使ったセッティングをご紹介致しますね。
「 EVC Easy Writer 」 は、パソコンと EVC5 を繋いで、パソコン上からセッティングを
するためのツールです。
また、設定した内容をファイルとしてパソコンの中に保存出来るので、シチュエーション別に
セッティングした内容をそれぞれ別々に保存し、その日の走りに合わせて EVC5 の設定を
ササッと書き替えて使う事も可能!
これは非常に便利ですね〜
【 パソコンと EVC の接続 】
↑ 接続には COM ポート ( RS-232C ) のあるパソコンが必要です。
COM ポートが無いパソコンの場合、上の写真のような USB 変換ケーブルで接続します。
説明書では アイ・オー・データ製のモノを推奨しています。
秋葉原などのパソコンショップを何軒か探してみましたが見つからなかったので、
私は 「 サンワサプライ製 」 のモノを使用。
特に問題なく使えました。( 品番 : USB-CVRS9 )
↑ 本体の裏側にあるコネクターに接続して中身のデータを読み込みます。
( 実際に読込作業をする場合、本体は車両に接続する必要があります )
コネクターは何故か背面にあるので、本体は車両から脱着できるように
エーモン工業製 の 「 ロックファスナー ( 品番 : N908 ) 」 を使用すると良いでしょう。
※ ロックファスナーは、普段はカチッと固定でき、マジックテープと同じように剥がせます。
ソフトを起動し、メニューの 「 通信 (N) 」 から 「 全データの読み込み (R) 」 を選択すれば
わずか数秒で読み込み完了。
とても簡単ですね〜
↑ ちなみに説明書は添付の CD に PDF ファイル形式で入っていますので、作業を始める前に
プリントアウトして熟読しておくことをお薦めします。
【 パラメーター設定 】
まず、この画面で初期設定や車両別の設定を行います。
「 EVC Easy Writer 」 を EVC と同時購入した場合は、ソフトの画面から設定するほうが
判りやすくて良いですね。
なお、EVC 本体と単位が異なる部分がありますので要注意。
「 スロットルパラメーター 」 は、本体では V ( ボルト ) 表示ですが、ソフトでは mV ( ミリボルト ) 。
入力値を間違えないように気を付けましょう。
※ 初期設定、車両設定値を入力する場合、こちらのページ を参考にして下さい。
【 軸設定 】
マップ補正する場合の軸設定です。
※ マップ補正や制御軸に関しての詳しい説明は 前回のページ をご参照下さい。
↑ これは2次元マップ用のエンジン回転の制御軸。
設定は前回変更したままです。
3000、4000、5000、6000、7000 で区切っています。
↑ スロットル開度での制御軸。
こちらも前回と同じ。
20、40、60、80、100 で区切ってます。
※ 車速の制御軸は使っていません。
【 マップ入力 】
マップ補正するための画面です。
この画面は、「 パラメーター設定のページ 」 で選んだマップが表示されます。
私の場合、「 RPM + Throttle 」 を選んでいますので、エンジン回転数とスロットル開度のマップに
なります。
数値は前回よりも高めです。(^^ゞ
今回も 2次元マップを選択していますが、入力値はスロットル開度軸を固定して1次元状態。
…とゆーか、これを入力しながら思ったのですが、インプレッサの場合はアクセルを緩めると
ブローオフバルブが開いてしまうので、勝手にブースト圧が抜けてしまうんですよね(笑)
なので、このままだと意味無しって感じでしょうか… ( ..)ヾ ポリポリ
↓ 一応、ブローオフバルブの仕組みはこんな感じ。
※ ブローオフバルブの作動について…
通常、ブローオフバルブ内にはバネが入っていて、そのバネ圧でバルブが閉じられています。
また、スロットルが開いている時 ( ブーストがかかって加速中 ) は、ブローオフバルブ内にも
同様に過給圧がかかって均衡が保たれているため、原則的にブローオフバルブは開きません。
アクセルを戻すとスロットルが閉じます。 しかし、スロットルが閉じてもエンジンの吸い込みは続き
その吸う力 ( 負圧 ) と、タービンから行き場を失ったブースト圧によって圧力の均衡がやぶられ
スプリングが押し潰されてブローオフバルブが開きます。
ブローオフバルブのメリット
→ タービンに負荷をかけない
ブローオフバルブのデメリット
→ アクセルを少しでも緩めたり、ハーフスロットル状態ではブースト圧が抜けてしまう
本来、ブローオフバルブの役目はアクセルオフ時にブースト圧を抜いてタービンの保護をしたり
ブーストの流れが悪くならないようにするモノなのですが、インプレッサのブローオフバルブは
過敏に開くのでブースト圧の抜けが多く、ターボレスポンスが悪化しているのも事実。。。。
それならば、、、、
ブローオフバルブを作動させないようにして、EVC5 で 「 疑似的にブローオフバルブを再現 」
するようなセッティングはどうだろか?
ブローオフバルブの動作よりも、EVC5 のステッピングモーター制御のほうが正確で素早く動くと
思うんですよね。
ようは、ブローオフバルブの代わりに EVC5 でブースト圧を少し落としてやるセッティングですね。
このほうがレスポンスも向上してメリハリのあるフィーリングになるんじゃないかな。
…と言うワケで、考えてみたのが ↓ このセッティング。
アクセル開度によってブースト圧の補正を行い、アクセルを緩めて行くとブースト圧が落ちるように
設定してみました。
まあ、これはあくまでも暫定数値であり、実走しながら煮詰めて行く必要があります。
ブーストを落とす量がキーポイントになってきそうですね。
ただし、どんなに落とそうとしても、約 65 kPa 以下には落ちないので要注意。。。
あくまでもレスポンス重視であり、多少なりともタービンには負荷をかけてしまうので気を付けて下さい。
なお、設定を有効にするには、メニューの 「 通信 (N) 」 から 「 全データの書き込み (W) 」 を選択して
本体へセッティングデータを送信すれば OK 。
ブローオフバルブの無効化方法は、こちら↓
ブローオフバルブに繋がっているホースを抜いてメクラ処理し、代わりにタービン側からホースを
繋いでやります。 実際には EVC バルブの 「 ニップル I 」 に繋がるホースを T 字ジョイントで
分岐して繋いでやると良いでしょう。
とりあえず、これで実走しながらセッティングを煮詰めてみることにします。
走行フィーリング等のレポートは次回と言うことで、お楽しみに〜 (^-^)ノ
【 ソフトウェアのバージョンアップ 】
↑ ソフトの画面右上にある 「 EVC HKS 」 のロゴをマウスでダブルクリックすると、
ブラウザが起動してバージョンアップページが直接つながります。( 要インターネット接続 )
添付 CD に入っていたソフトは 「 Ver 1.10 」 でしたが、現在の最新版は 「 Ver 1.11 」 ですので
早速ダウンロードし、バージョンアップしました。 (^-^)v
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