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チューニング革命!
驚異の純正ECU書換ツール
究極セッティング術 【第1話】

 
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 ▼ 驚異の純正ECU書換ツール 究極セッティング術 【第1話】
 
 ★ 純正 ECU は、扱い方を間違えると ECU 本体に致命的な故障が発生したり、
   車両故障の原因になったりします。 くれぐれも慎重に全て自己責任で行って下さい。
 
 ★ 記事を書いている私も全てを理解しているワケではありません。(笑) 
   突っ込んだ質問をされても答えられませんので、あらかじめご容赦下さい。
   ( 質問をされる前に、まずご自身で試してみて下さい )
 
 
 大人気! 「 純正 ECU 書換ツール 」 のチューニング解説記事です〜 (^-^)v
 
 純正 ECU には、純正 ECU ならではのセッティング項目があります。
 それはサブコンや後付けチューニング機器には無い、独特な項目ばかりです。
 独自の項目 = 独自のチューニング方法が存在するって事ですよね。
 ここではその独自なチューニングについて、解説して行きたいと思います。
 
 
  ※ 解説は 「 Enginuity 」 を使った設定方法です。
 
    定義ファイルは Ver.0.785b を使用。
    この記事を書いた時点での最新版は8月8日発表の 0.7861b ですが、読み込み時にエラーが
    出る場合があるようなので、ひとつ前のバージョンで行っています。
 
 
 
 【 自己学習を味方に付ける 】
 
  まず、純正 ECU の凄いところは、なんと言っても 「 自己学習機能 」 。
  ECU がエンジンの状況に合わせて刻々と燃料の量や点火時期などの微調整を行っています。
  その調整項目は非常に多く、正直に言って全てを解明・検証しきれないほど色々あります。。。(笑) 
 
  純正 ECU を書き換えてパワーアップしたい場合、いかに 「 この自己学習を味方に付けるか 」 が
  キーポイントになると言っても過言ではありません。
  例えば、ECU チューニングを語る上で重要な 「 現車合わせ 」 も、この自己学習機能を上手く使えば
  自己学習によってある程度の現車合わせを行ったのと同じ効果を得る事も可能だと思います。
  なぜなら、自己学習は 「 状況に合わせて適切な状態にする機能 」 ですからね。
  それはまさに現車合わせと同じ事です。
 
  では早速、自己学習を利用した純正 ECU 書き換えチューニングについて、解説して行きましょう。
 
 
 
 【 Advance Multiplier ( Initial ) 】
 
   
 
  この 「 Advance Multiplier ( Initial ) 」 は、点火時期のレベルを決める数値です。
  項目的には 「 Knock 」 の中にあります。
  既定値は 「 8 」 で、最高値は 「 16 」 。
  この数値は常に自己学習で値が変化します。
 
  ※ 読み込み時にはリセットされて既定値になってしまいますので、自己学習状態が見たい場合は
    ロガー機能を使って見て下さい。 ( ロガーの項目名は IAM )
 
  既定値 「 8 」 の時は、点火時期マップの補正が半分の値になります。
  つまり、どんなに頑張っても進角補正は半分止まりでパワーセーブ。安全マージン多めの状態です。
 
  値が大きくなるほど進角補正も大きくなって行きます。 ( マップの値に近づいて行きます )
 
  最高値 「 16 」 の時は、点火時期マップの補正値どおりに動きます。
  つまり、最高進角値まで行きますので、パワーが出ます。
 
 
  ただし先にも述べたとおり、この値は状況によって学習し、値が変化しますので要注意。
  例えば、エンジン回転数が低く、スピードも低い状態で高いギヤを使うなど、エンジンに高負荷を
  与えるような運転をすると、エンジンを守ろうと自己学習が働いて、値がどんどん小さくなります。
  それとは逆に、エンジンに無理をかけずに適度に回していれば、値は大きくなって行くワケです。
 
  とりあえず最高値の 「 16 」 に書き換えて、ロガーでデータを取りながら、どのような時に値が
  下がったり上がったりするのか運転しながら体で覚えると良いでしょう。
  常に 「 16 」 をキープするよう心がければパワーも出ますし、エンジンにも良い状態が保てます。
 
 
 
 【 Closed Loop 】
 
   
 
  これは、低燃費モードの設定です。
  純正ECU は 低回転域などでパワーよりも燃費を優先するようになっています。
  ここの項目を書き換えると、燃費優先を抑え込んで低回転域からパワーを出しやすくすることが
  可能になります。
 
  極端に言えば、ここを書き換えておかないと、いくらいじっても低回転域ではパワーが出ません。
 
 
  では Closed Loop がどのように働くかと言うと、
 
    「 Closed Loop PRM 」 で設定したエンジン回転数の値以下の時に、
    「 Closed Loop Target AFR 」 で設定した空燃比になるよう、
 
  ECU が自己学習をフルに使って補正を行って来ます。
  つまり、設定回転数以下の時に燃費優先でパワーがセーブされた状態になるワケです。
 
  「 Closed Loop PRM 」 の値を書き換えて設定値を下げておくと低回転域でもパワーが出やすく
  設定値を上げておくと燃費が良くなる ( ECU が燃費を良くしようとする ) 仕組みです。
 
  ちなみに GDA 系は 4,200 〜 4,300 rpm 、GDB 系は 3,100 〜 3,200 rpm あたりに設定されていて
  当然ながら GDB 系のほうがパワー志向である事がよく判ります。
 
  なお、設定値は2つに分かれており、これはモードの切り替わり時にギクシャクしないよう、
  適度に境界をオーバーラップさせているようですね。
 
  このほか 「 Closed Loop Throttle ( Primary ) 」 など、エンジン回転数とスロットル開度の関係による
  低燃費モードの設定も可能です。
 
 
 
 
 【 Throttle Tip-in Enrichment 】
 
   
 
  「 Closed Loop 」 をいじったら、一緒に変更しておくとより効果的なのがこれ。
  「 Fuel 」 の項目の中の 「 Throttle Tip-in Enrichment 」 です。
 
  これは、アクセルを踏み込んだ瞬間に燃料を増量する設定です。
  アクセルの開きに合わせて燃料が増量されると、その分トルク感やパワー感が増しますからね。
  「 Closed Loop 」 を抑え込んで下からパワーが出るようにしたら、「 Throttle Tip-in Enrichment 」 で
  アクセルのツキを良くしてあげるワケです。
 
  値を大きくすると、アクセルを踏み込んだ時の 「 グッ 」 と前に出ようとするパワーが増します。
  ただし、値を大きくし過ぎるとカブるので要注意。(^^ゞ
  
  とりあえず橙色のほうの 「 ↑ 」 ボタンを1〜2回ずつ押すぐらいの増量で様子見するのがお薦めです。
 
 
 
 
 今回はここまで。。。m(_ _)m
 また次回をお楽しみに〜  (^-^)ノ
 
 
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 ※ 記事掲載日 : 2007/08/10
 
 
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