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カスタマイズ・ラボ 番外編
S-craft 社 GDB型デモカー製作レポート 2

 ▼ カスタマイズ・ラボ 番外編 S-craft 社 GDB型デモカー製作レポート 2
 
先日掲載致しました 「 S-craft 社 GDB型デモカー製作レポート 」 の続きです〜
今回は製作工程の詳細です。


■ バイナルグラフィックやロゴステッカーを貼るレイアウトを考える

バイナルグラフィック ( 以下、バイナルと略 ) やロゴステッカーは、ただ漠然と貼るのではなく、
少しでも無駄が出ないよう、計画的に進めていくのがお薦めです。

※ バイナルグラフィックとは…

バイナル = vinyl = ビニール のことです。
ビニールで出来ているカッティングシートで作った模様や絵柄が 「 バイナルグラフィック 」。
今回の作成例では、オレンジのギザギザパターンと、その影として入れている赤のギザギザが
バイナルグラフィックに該当します。


それにはまずは車の写真を撮って、その写真にロゴデータなどをパソコン上で合成しながら
ステッカーの大きさや貼り位置を検討して行きます。

…で、↓ こちらがその合成写真。



このように 「 実際に貼った状態 」 に非常に近い画像を作り、この画像を元に
各ステッカーの実際に作成するサイズを細かく割り出して行きます。

※ イラストは、作者の許可を得て使用しています。


↓ もちろん逆サイドの合成写真も作って、左右で違和感が無いよう調整します。



↓ ちなみに、当初のレイアウト案がこれ。



↑ これでも充分にスポコン系として成り立っていると思いますが、、、、
いまいちインパクトに欠ける気がして(笑)、イラストを入れることになりました。

↓ 前後の写真も撮って、こちらも合成を行いレイアウト案を煮詰めます。

  
 
 

レイアウトが確定したら、これらの画像を元にバイナルやロゴのサイズを割り出しながら
カッティングプロッター ( カッティングシートを切る機械 ) 用のデータ作り。

私的には、この作業が一番大変かも。(苦笑)
データ次第で、最終的な出来栄えが大きく変わってしまいますからね〜
ですので、時間をかけてじっくりと完成度の高いデータを作ります。



■ 実際の貼り作業

データを作ったら、カッティングプロッターでシートを切ります。

 
↑ バイナルは、オレンジと赤色の2色の組合せ。 このように事前に貼り合わせておきます。 


↑ 車 1台分のバイナル。1色 15メートルぐらい使ったので、2色で約 30メートルありますね。
貼る前の下準備だけでも、結構時間がかかって大変な作業です (^^ゞ

  
↑ オレンジと赤色を組み合わせたあとは、その上に転写用シートを貼って車に貼り付けます。

 
↑ ドアの切れ目などはドライヤーを使って暖めながらしっかりと貼り付けます。 ( 上の写真 : 左 )
気泡が残っていないか、目を凝らして貼った箇所を全てチェック。( 上の写真 : 右 )

↓ バイナルが貼り終えたら、その上にイラストステッカーを貼り込みます。

 
↑ 印刷されたイラストステッカーは、普通のカッティングシートよりも厚めなので、
ドライヤーで強く熱して車のボディー面に馴染ませるように貼り付けます。

 
↑ 最後にロゴステッカーを貼れば完成です!

…と、簡単に書きましたが、車に貼るだけでも実質まる2日はかかる作業量。。。(^^ゞ
ちなみに貼り作業には、もちろん私も参加しています。
本当にお疲れさまでした m(_ _)m



■ まとめ。。。

デモカー作りということで、コンセプトとしては 「 目立ったモン勝ち 」 って感じでしょうか(笑)
目立つこと、目をひくこと、デモカーとしての最重要課題です。

ベース車両が ガチの WRCar フルレプ車でしたからね。
これを生まれ変わらせるため大変身です。

インプレッサの基本色とも言える WRブルーのボディーカラーを活かしながら、
「 WRCar にとらわれない、自由で楽しい車作り 」
のような印象を見た人が感じて頂ければ幸いです。

分類的には、大ざっぱに言って 「 痛車 」 の派生系だと思います。
ただし、アニメやゲームのキャラクターがメインの ( …というかオンリーな ) 痛車と比べ、
使用面積的にもバイナルグラフィックとロゴステッカーの方がメインになっていますので
しいて言うならば、スポコンとのフュージョン系 ( イラストフュージョン ) って感じでしょうか。

いずれにしましても、バイナルやロゴステッカーだけよりも、印刷されたイラストを入れると
見栄えもガラッと変わりますし、貼っていて楽しいですね〜
ちょっとヤミツキになってしまうかも知れません(笑)

 



※ イラストは作者の許可を得て使用しています。( 公認車 )

 
 ▼ お問い合せ先
 
S-craft 社のホームページ


記事掲載日 : 2011/02/07