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HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第6話 タービンサージ対策 |
HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第6話 タービンサージ対策用セッティング
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HKS 製 EVC6 徹底攻略! やりこみセッティング第1話 取付詳細編
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■ タービンサージとその対策
「 やりこみセッティング第3話 」 などで以前から、私の GRB ではアクセル開度が全開でないような場合に吸気脈動に対するハンチングのようなものが出る場合があると書いて来ました。
簡単な脈動対策としてオリフィス入りのジョイントを使用したり、配管を伸ばして脈動を感知しにくくしたりする方法や、EVC6のサンプリングタイムの設定を下げる方法などで対処して来ましたが、ECU書き換えやその他のパーツ取り付けでチューニング度合いが進むにつれ、段々と発生頻度も高くなって来ましたので、ここらでもっと根本的に対策を行う必要があると感じました。
まず、なぜ吸気脈動が出てハンチングを起こすのか?
これは、アクセル全開時に出ないことから 「 タービンサージ 」 であると断定。
( 人によってはブーストサージなど、呼び方はいろいろあると思います )
チューニング度合いが進んでブーストの立ち上がりを鋭くして行くと、本来必要な吸入量よりも多いブーストが発生します。
つまり、吸入スピードよりもタービンの過給スピードが上回った場合に起こる吹き返しのような脈動が出るワケです。
スロットルが全開ならばタービンによって作り出されたブースト圧を全て消化出来ても、アクセル開度が低いとエンジンが全て飲みきれないために余ったブースト圧が行き場を無くしてしまいます。
これが結果的に脈動になりハンチングを引き起こします。
例えば、純正のブローオフバルブのように過敏に開いてブーストを逃がす傾向が高い場合はこのような事は起きにくいのですが強化ブローオフバルブを装着したり、ブーストコントローラーや社外のサクションパイプの取り付け、剥き出しタイプのエアクリ装着、ECUチューニング等を行ってどんどんブーストの立ち上がりを鋭くして行くとこの現象が発生しやすくなります。
もちろん、ブーストの立ち上がりを鋭くすること自体は悪いことではありません。
ブーストが鋭く立ち上がるほど低回転域からパワーが出やすく、高回転域でもタレにくくなりますからね。
問題なのは、アクセル開度が低めの時の処理しきれないブースト圧で、いかにこれを逃がしてやるかがポイントになります。
さすがにユルユル(笑)の純正ブローオフに戻すのはちょっとイヤなので、EVC6のセッティングで対処することにしました。
基本ブースト設定は 125にセット。
熟成度の高いセッティング方法の場合は基本 135あたりで良いと思いますが、そうでない場合は少し低めの設定で開始するようにしています。
( 安全マージンを得る意味もあります )
それと、上限値を落とすセッティングなのでブースト補正マップをいじってセッティングしますが、オフセットマップも併用すると複雑で判りにくくなってしまいますので、オフセットマップは全て初期値である 100 に戻しました。
まずはこのぐらいからスタート。
ブースト圧の目標最高値は低回転域 125 + 23 = 148、 高回転域では 125 − 15 = 110 です。
アクセル開度が低い場合にエンジンがブーストを飲みきれないので、補正値を下げています。
( □ の部分 )
とりあえず、街中の走行ではハンチングが随分出にくくなった気がします。
ここから先は補正マップの数値を少しずつ修正して行って、ハンチングの発生タイミングを探りながらセッティングを煮詰めます。
高速道路での走行を考えると、もう少し数値を落とす必要があるかも知れません。。。
このあたりはじっくりと時間をかけて煮詰めて行きたいと思います。
備考
記事掲載日 : 2012/09/05