▲ GRB/GRF/GVB/GVF/GH/GE 系 メニュー
 
HKS製 F−con iS
現車合わせセッティング 詳細
HKS のホームページへ

HKS製 F−con iS GRB 現車合わせセッティング 詳細

 


先日ブログでちょこっとだけ掲載した HKS F-con iS + フラッシュエディターを使った現車合わせセッティングの詳細です。

F-con iS と、フラッシュエディターは、以下のような役割分担でセッティングして行きます。

燃料調整 → F-con iS
点火調整 → F-con iS
可変バルタイ → フラッシュエディター
スピードリミッターカット → フラッシュエディター

  

燃料 & 点火系は、フラッシュエディターだけでは細かい調整ができないため、F-con iS を使ってキメ細かくセッティング。
可変バルタイ調整やスピードリミッターカット機能は F-con iS には無いので、フラッシュエディターで補います。

※ 正確には、F-con iS にスピードリミッターカット機能自体はありますが、CAN通信タイプの GR/GV 系には非対応。
そのため、スピードリミッターカットを行うにはフラッシュエディター ( または VAC Type CF など ) が必要。

なお、F-con iS は、純正 ECU の自己学習に対する 「 アンチ補正 」 が可能で、純正機能で補正された分を関知しすぐさま反対の補正値を純正 ECU に送り込んで実質的に学習を無効化する事が出来ます。
これにより、どんなに走り込んでもセッティングがズレずにベスト状態をキープ出来ます。

※ 純正 ECU は、少なからず燃費の良い状態で、なおかつ、安全性を重視してパワーを抑えるように自己修正を加える傾向があります。
これがいわゆる 「 自己学習 」 というシステムです。
この自己学習によるパワーダウンを防止出来るのが F-con iS ( OBD II 通信ケーブル使用時 ) です。


 

セッティングを行うのは、毎度お馴染みの ティーゲット社 の境さん。
スーパーオートバックス熊谷店 にて、ダイナパック式シャーシダイナモを使っての現車合わせセッティング。

【 t-get ( ティーゲット ) 境氏とは… 】

    
F-con など ECUチューニングの第一人者。
F-con とフラッシュエディターの扱い件数は日本一。
レースなど全国規模の大会で数多く受賞。
海外からのオファーも受けてセッティングに行くほどのカリスマ・チューナー。
過去には公開セッティングなど行い、ECUチューニングの凄さを大勢の皆さんの目の前で実演した本者のプロ。

スーパーオートバックス熊谷店に出張セッティングに来てもらえるので、オートバックスのポイントを貯めていて現車合わせを検討中の人は、熊谷店で出張セッティングしてもらうのがお薦めです。



【 セッティング結果 】



セッティング結果は先日のブログでご紹介したとおり、370.7馬力、トルクは 52.9Kg/m です。

フラッシュエディターだけの時と比べると、以下のようになります。 


↑ 内側のやや色の薄い線が、フラッシュエディターだけの時のグラフ。

最大トルクの発生回転数が 200回転ほど早くなり、約 4400rpm で 52.9Kg/m を叩き出しています!
前置きインタークーラー化 しているにも関わらず、全くレスポンスダウンしていないのは驚きですね〜
純正インタークーラーと同等以上の立ち上がりです。
ちょっと値段は高かったけど、HKS製の前置きインタークーラーはマジ高性能でホント良かった! (^o^)v

5000rpm 以降も均一にトルクアップしているので、実質的なパワー領域である 4000 〜 7000rpm 近くまでより一層パワフルになりました。

また、馬力のほうも 4000rpm 以降が強烈にパワーアップ!

例えば 4300rpm あたりは、フラッシュエディターだけの時は 300馬力程度でしたが、F-con iS が加わることにより約 340馬力近くまで出ています!!

実際、この回転域での 約 40馬力アップは、もうメチャメチャ戦闘力が上がりますよね。
加速力で確実にライバルを置いていくことが可能なパワー差と言えるでしょう。

さすが、F-con iS の威力。
前置きインタークーラー化で吸気温度を効率よく下げ、その分、ターボ車の大敵であるノッキングの発生が抑えられますので F-con iS を使って安全でパワーの出せるチューニングが可能。

そして境さんの 「 神セッティング 」 のおかげですね〜



ちなみに余談ですが、、、、



シャーシダイナモ上でブン回していた時、上の写真の配管の 1 〜 2 あたりは、触れないほど熱かったです。
配管の 4 〜 5 あたりは、真下にあるタービンの熱を受けてほんのりと暖かい程度。
インタークーラーコアと配管の 3 の部分は常温でした。 前置きインタークーラーの効果は絶大です。

ただし、実走行時はボンネットを閉じていますので、3 〜 5 の部分もボンネット内の熱に影響されます。
5 の付近はボンネットに元々付いているインテークダクトから走行風が当たるので、適度にスピードが出ていればある程度は冷えそうですが、確実に熱をシャットアウトするには配管に断熱材を巻いたほうがいいかも。。。

このあたりは、追々研究して行きたいと思います。

備考

 
HKS のホームページ
ティーゲット のホームページ
スーパーオートバックス熊谷店 のホームページ

記事掲載日 : 2013/05/21