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HKS 製 EVC6 IR 2.4 徹底攻略! やりこみセッティング第4話
VAB +スーパーチャージャー セッティング
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HKS 製 EVC6 IR 2.4 徹底攻略! やりこみセッティング第4話
スーパーチャージャーを取り付けた場合、吸気側からもタービンを回してしまうため、
排気側だけでブースト制御をする EVC では基本的にブースト値の制御が難しくなります。
しかし、それでもブーストのかかり具合などは、純正の 「 ソレノイド + アクチェーター 」 よりも
EVC を使ったほうが速い制御のおかげでレスポンスがより鋭くなる傾向がありますので
取り付けておいたほうが断然良いです。
【 基本設定 】
基本ブースト値は、「 120 」 ぐらいの低めが良いでしょう。
【 初期設定値 】
ノーマル最大ブースト値は、「 60 〜 65 」 がお薦めです。
ちなみにスーパーチャージャーが付いていると、EVC のブースト制御を 「 OFF 」 にしても
120kPa ぐらいはブーストがかかります。
だからといって、説明書に従ってノーマル最大ブースト値を 「 120 」 にしてしまうと、
その値に上がるまでアクチェーター制御が行われずブーストのかかりが非常に悪くなってしまいます。
実際、「 あれっ?? 」 って思うほど遅くなります (苦笑)
ですので、EVC にはブースト値が低い段階から、なるべくブースト制御に関与させたほうが良いと言えるでしょう。
( スーパーチャージャー付きでは特に有効だと思われます )
【 ブースト補正マップ 】
■ ブースト補正マップの入力例
20 | 25 | 30 | 35 | 40 | 45 | 50 | 60 | 70 | 80 | |
0 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
20 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
40 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
50 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
60 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
70 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
80 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
90 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
100 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 30 | 25 | 20 | 10 | 0 |
縦軸がスロットル開度、横軸はエンジン回転数です。
最初にも書きましたように、排気側だけでなく吸気側からもタービンを回してしまうため、
補正マップを使っても思うようにはコントロールは出来ません。
上の入力例では高回転側で段階的に数値を落として最終的に 「 120kPa ( 基本 120 + 補正 0 = 120kPa ) 」 に
なるように設定していますが、スーパーチャージャーがタービンを回し続けてしまうので、車両個体差等によっては
160kPa 以上かかる場合もあるでしょう。
※ ダブルチャージャー化キットでは、このあたりは ECU 側で各パラメーターを駆使して高回転域でブーストを落とす
セッティングになっています。
いずれにしましても、スーパーチャージャーによって排圧が下がり、ノッキングの発生も抑えられるので
今まで以上に高ブーストも可能かと思われますが、エンジン本体の耐久性も考慮すると、あまり高くするのは
やめておいたほうが良いと言えます。。。(^^ゞ
基本的には、低 〜 中回転域ではブーストをガンガンかけても、高回転域では落とす設定にしておくのが
安全、かつ、無難でお薦めだと思います。
備考
関連ページ : HKS記事掲載日 : 2016/03/09