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GReddy Profec + Profec MAP 徹底攻略!
やりこみセッティング第1話 導入編 GReddy Profec + Profec MAP について ( EVC との比較 )
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GReddy Profec + Profec MAP 徹底攻略! やりこみセッティング第1話 導入編
EVC 以外のブーストコントローラーは、マジで久しぶりですね (^^ゞ
いろいろと過去を振り返ってみると・・・
GDB に乗ってた頃は、APEXi 製の AVC-R を長いこと使っていました。
現在から 20年近く昔のことになります。
これと並行に知人の GDB で、EVC3 や、EVC-Pro、それと当時の PRofec B-specII もいじり回してました。
自分の GDB も途中から EVC5 に付け替えたのが現在から 12年ほど前。
GRB に乗り換え以降は EVC6 。
VAB になってからは EVC6-IR 2.4 をずっと使ってましたが、今、GReddy Profec + Profec MAP へと。
いや〜、思い返すとなんだか懐かしいですね (笑)
GReddy Profec + Profec MAP は、もう発売されてから結構経ちますが、実は発売当初より気になっていたんですよ。
その魅力はなんと言ってもマップの多さ。
それも 「 ギヤ別マップ 」 が有るのが最高に惹かれます!!
先にも書いたように、私のブーストコントローラーの原点は AVC-R ですし AVC-R に有ったギア別設定の有用性は言うまでもないところ。
ブーストのかかりにくい低いギアではブーストのかかりやすい設定を。
逆にブーストのかかりやすい高いギアではブーストを抑える設定に出来るワケです。
EVC にはギア別の設定が存在しないので、走行条件によって A、B、C の 3つの設定に割り振り、それを切り替えて使用したり、ワーニングとドロップブーストの設定により上限を抑えることで高いギアでのブーストのかかり過ぎを防止します。
まあ、ギア別設定が無くても不具合は無いって言えばそれまでですが。。。
やはりセッティング好きの私としては、かかり過ぎの時にワーニングで警告音を鳴らしまくるよりもギア別設定でスマートに制御したい …ってゆーのが本音かな (笑)
↓ HKS の EVC6-IR 2.4 の場合
↑ EVC は設定の切替と、ワーニング & ドロップで走行条件の差に対処
↑ これは Profec MAP 。
Profec MAP は、「 GReddy Profec 」 に追加するオプション品。
箱の写真にある 「 GReddy Profec の本体 」 は付属しない (^^ゞ
先ほどから述べている 「 ギア別の設定 」 も含めて各種制御用マップはこれがないと使用できません。
↑ 箱の中身はこんな感じ。( あと、パソコンと繋ぐ USB ケーブルが付属してました )
肝心のソフトウェアは、トラストのホームページでダウンロード。
Windows XP、Windows 7、Windows 10 (64bit) でインストールテストしてみたところ全てインストール出来て、今のところ問題無く動いています。
↑ 車両に合わせてギア数をセット
エンジン回転数と速度の関係から走行中のギアを判別する仕組み。
↑ ハイブースト・ローブースト の 2つの切替毎に各ギアのマップが作れる
↑ 各マップはこんな感じ
上の画像は、「 ギアが 1速の時 」 の回転数とスロットル開度でのマップ。
これが 6速分あり、さらに ハイ・ロー の 2パターン記憶可能。
このほかにも通常のブースト制御マップが ハイ・ロー の 2パターン、さらに水温センサー等を使った温度制御マップもある。
すべて合わせるとマップは 9種類。
( ギア別は 1〜6速 を 1セットと数えて、その他と合わせて全部で 9セット分のマップがある )
↑ GReddy Profec のソレノイドバルブ ( 100円玉はサイズ比較用 )
EVC と比べた場合、皆さんが一番気になるのはソレノイドバルブかな。
EVC のブースト制御はソレノイドバルブではなく、速さと正確さが売りのステッピングモーター。
ソレノイドバルブとステッピングモーターを比較すると、どうしてもステッピングモーターに軍配が上がるように思えるけれど、実は私は全然そうは思っていません。
それはなぜかというと。。。
↑ EVC の 「 サンプリングタイム 」 と 「 ノーマル最大ブースト 」 の設定
ある意味、EVC のキモ と言えるのがこれ。
「 サンプリングタイム 」 と 「 ノーマル最大ブースト 」 の設定です。
「 サンプリングタイム 」は、制御スピードを決めるパラメーターなんですけど速く制御させるほどブーストを抑え込むのが速くなってしまいます。
つまり、ブーストの勢いが無くなるってゆーか、加速時の迫力が無くなります。
速い制御ほどオーバーシュートが無くなって、その瞬間的なパワーが得られません。
ステッピングモーターの利点を活かすほど、物足りないクルマに仕上がってしまう気が (^^ゞ
「 ノーマル最大ブースト 」 のほうは、どこから EVC が働くか、という設定。
逆に言うと、この数値に達するまでは EVC は働かないって事です。
低くするほどブースト初期段階から効いて、ブーストのかかりも鋭くなるけれど実際のノーマル最大ブースト値よりズレていると全体的な制御の精度が悪くなります。
だから実際により近い数値にするべきなんだけどね。
でもそうすれば当然ながらブースト初期の鋭さがスポイルされやすい。
…で、この 2つを良いところでバランスの取れたセッティングにしていくとソレノイドバルブとだいたい同じ速度って感じかな。
無論、これは私の好みのセッティングでの話です。
セッティングの方向性によってはステッピングモーターが優位な場合も当然あるでしょう。
では、GReddy Profec + Profec MAP の場合はどうかというと。。。
「 START TYPE = CONTROL 」 で、ブースト初期から積極的に制御を行いブーストのかかりが速く、そして鋭くなります。
「 START BOOST 」 で定めたブースト値になるまで、最大スピードでブーストが上がるよう制御。
「 SET 」 は、目標ブースト値にするためのソレノイドバルブの稼働率。
「 GAIN 」 は、目標ブースト値に到達後の制御です。
簡単に言うと、「 SET 」 と 「 START BOOST 」 によって立ち上がりからオーバーシュートまでを制御。
オーバーシュート後 ( 目標ブースト値に到達後 ) は 「 GAIN 」 で調整って事ですね。
さすがに Profec のほうが設定項目が多いだけあって、各設定には 「 足かせ 」 になるような反作用がない。
より自由度が高いのが私好みかと。
もちろん EVC と Profec とでは根本的な制御方法が違うワケだし、どちらも一長一短あることでしょう。
Profec は自由度が高い分、セッティングは大変だろしね。
EVC は Profec ほどの自由度がない代わりに安定性には定評があるし。
このあたりの良し悪しは個人の好みや、エンジン特性との相性、セッティングの方向性でも変わると思います。
備考
関連ページ : トラスト記事掲載日 : 2019/08/23