▼ 車種選定 |
「 最近、、GD型が気になって 」
掲示板や、実際に会った方々からこの言葉をよく聞くようになってきましたね。
そこでGC8系から乗換えをする際のポイントを、ワシなりにまとめてみる事にしました。(^^ゞ
まあ、タイトルには 「 乗換えマニュアル 」 と書きましたが、ワシもかつてはGC8型乗り。
GC8型乗りから見た、GD型のポイント攻略って感じでしょうか。(^^ゞ
■ なにを選ぶか?
まず、頭に入れておきたい事として、車種ラインナップが大幅に変わった事だ。
2002年現在、無くなっている車種として、2ドアの 「 タイプR 」。
それと、STi ではない 「 タイプRA 」 ( 競技ベース車両 )。
それにリミテッド仕様車もGD型では今のところ存在しない。
まあ、完全にラインナップ外になってしまった2ドアは仕方ないとして、
タイプRAは、オンロードタイプの17インチ仕様と、オフロード競技タイプの16インチ仕様の
目的別の2つのタイプにクッキリと分かれた。
これに対し、直接の目的と無関係のリミテッド色だった 「 青 」 は、標準ラインナップに加わり、
更に、スタイリングが目的で、外装仕様に手を加えたプロドライブスタイルが新たに登場している。
言うなれば、目的・仕様が曖昧だったGC8型系の頃と比べると、
GD型は目的別にグレードが存在するのが特長だ。
よって、自分の目的に合ったグレードを選ぶ事が最重要となるので要注意だ。
ワシなりの目的別の区分けは、下記の通り。
( あくまでも個人的見解です。また、WRX を主体としています。 )
■ WRX NA 【 経済派 】
インプレッサの持つスポーツ・マインドを楽しみつつ、低燃費や自動車所得税の軽減(5MT)、
1年に1度払う自動車税の軽減(5MT)など、経済性を望むならNAだ。
その代わり、ターボは無く最高出力も155PS。
ノンターボの小気味の良さと4駆の機動性、それと経済性のバランスが取れたモデルなので
チューニングには不向きである事を充分に理解して選ぼう。
■ WRX NB / NB−R 【 純正派・純正ブランドカスタマイズ派 】
純粋に 「 純正を楽しむ 」 ならば、NBが良い。
また、豊富な純正オプションパーツや、STi ゲノムパーツなどの 「 スバル・ブランド 」 で
カスタマイズを楽しみたい方にもお奨め。
社外パーツでも、ウイングやスポイラーなど、外装ドレスアップで楽しむならば良いが、
エンジンや足周りに社外パーツなどを組み込むチューンには不向き。
エンジン出力も250PSで、元々ハードな使用を目的としていない。
■ WRX STi 【 チューニング派 】
社外パーツなどを色々と組み込んで、チューニングを楽しみたい、
または、インプレッサの持つ本当の意味でのスポーツ性や戦闘能力を
楽しみたいのであれば、「 STi 」 と名が付くモデルを選ぶのが必須。
なぜなら、エンジンや足周りなどの各部のパーツも、NAやNBと違い、
チューンやサーキットなどのスポーツ走行に充分応えるための仕様となっている。
また、社外パーツメーカーもそれを熟知しているので、スペシャルパーツの設定は
WRX STi 以上を対象としている場合が多い。
また、逆に言えば、ノーマルのままでも高水準なレベルに達しているので、
無理にチューニングする必要はないかも。(笑) (^^ゞ
ある意味、1番度量があるモデルと言えるので、車種選定に迷ったら
この WRX STi を選ぶ事をお奨めする。
■ RA specC 【 競技派 】
街乗りよりもサーキットなどのスポーツ走行が主体の人や、競技に出る人は
この RA specC だ。
徹底した軽量化と、各部強化パーツなどがノーマルで組み込まれている。
特に強化パーツやDCCD(16インチ車のみ)など、購入後からでは組み込み困難なパーツが
初めから入っているので、スポーツ走行・競技が主体の場合は、このモデルを選ぼう。
乗り心地の良さや防音性・静粛性はない。また充実した快適装備も皆無なので、
快適性を望む方には不向き。
■ プロドライブスタイル 【 純正レプリカ派 】
そのままでも充分に WRCar の雰囲気を持っているし、純正のラージステッカーセットを
貼ることによって、手軽にレプリカが楽しめるモデルであると言えるだろう。
外装パーツ以外は、WRX STi と基本的に同じなので、レプリカ + チューニングの
ベース車両としてもOKだ。
また、「 プロドライブ 」 と言う称号のもつ 「 ブランド性 」 ・ 「 ステイタス性 」 や、
マイナーチェンジ前には存在しない事や生産台数自体が少ない「 希少性 」 などを
大事にする方にもお奨めだ。
逆に、社外パーツでレプリカを楽しみたい方の場合は不向き。
■ スポーツワゴン STi 【 ワゴン派 】
GC8型系 ( ワゴンはGF8 ) の頃とは違い、WRX の名を持つワゴンは無くなった。
WRX = セダン と言う区分けになったワケだ。
GC8型系の頃はハッキリとした境界線が無かったのだが、新型になってからは
ルーフ形状やウインドウサイズも違うし、セダンにあるブリスターフェンダーも無い。
ナンバープレートもセダンの3ナンバー化に対し、ワゴンは5ナンバー。
ある意味、WRX とは別のクルマと考えたほうが正解と言えるかも知れない。
逆に言えば、ワゴンの持つ 「 ユーティリティー性 」 が強調され、目的意識が強まったワケだ。
使い勝手の良さと多種多様性を活かし、ハイパワーの機動性を望むなら、ワゴンSTi がお奨め。
STi ほどのパワーや装備を望まないなら 「 20K 」、ノンターボなら 「 20N 」 だ。
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▼ 装備についてのお話 |
■ メーカー装着オプション
社外の WRCar ソックリパーツでレプリカしたい場合、メーカー装着オプション無しが良い。
リヤウイングや HID ヘッドライトなどが無駄になってしまうからだ。
( マイナーチェンジ後は、リヤウイングもオプション。 )
特に純正 HID ヘッドライトは、イグナイターがランプユニットに内蔵されているため、
社外ヘットライトへの流用が出来ない。
WRCar ソックリの丸目4灯タイプにする場合、HID は社外品を買い直す事になる。(^^ゞ
■ DCCD + 機械式LSD
DCCD + 機械式のLSD の組合せは、16インチモデルの RA specC にしか装備されていない。
特に DCCD は、新型の場合はミッションケースが違うので、DCCD無し車両に装着するには
ミッションアッセンブリーで交換するか、ケースを買ってミッション組み直しをするしかない。
つまり、DCCD + 機械式のLSD の組合せ が必須の人は、 16インチ RA specC を
選ぶ事になる。 ただし、16インチ RA specC にはブレンボが無い。(;^_^A アセアセ
GC8型で RA や RA リミテッド を乗り慣れた方々からすれば、
DCCD + 機械式のLSD の組合せは、いわば 「 必勝パターン 」 なのだが(笑)、
GD型の場合、まあこれは、先にも述べた 「 目的によって仕様が異なる 」 部分と言える。
もともと DCCD は路面のミューが低い場合に有効な機能であるし、
DCCD + 機械式のLSD の組合せも同様にオンよりオフのほうが有効なモノだ。
そこでオンロード仕様ではスパッと切り捨て、ビスカスセンターデフと、
シェアトラックLSD ( STi 以上の車種。RA17インチは機械式。 ) にしている。
逆にオフロード競技を意識した16インチ RA specC では、
ブレンボの強烈なストッピングパワーを必要としないので、装備されていない。
実際、「 速く走るには機械式LSDじゃなきゃ・・・ 」 って思う人も多いと思うが、
シェアトラックLSD はトルク感応型でアクセルのオン・オフに反応して動き、
アクセルオンで左右の回転差があった場合のみ、差動制限がかかる仕組み。
なかば強制的に差動制限がかかる機械式LSD と比べると、
シェアトラックLSD のほうがオンロードでは自然にトラクションが稼げて
レスポンス的にも有利だと言われている。
( ↑街乗りなどの日常的な使用や、軽いスポーツ走行などで )
実はワシも 「 やっぱ機械式じゃなきゃ・・ 」 って思っていた1人なのだが、
実際に乗って、オンロードではより自然によりクイックに曲がるシェアトラックLSD も
全然悪くないじゃん!って思うようになった。
いや、むしろ今では 「 切れる!曲がる! 」 って、病みつき状態(笑)。(^^ゞ
それでも、どうしても DCCD + 機械式のLSD の組合せが欲しい場合は、後から装備するよりも
16インチ RA specC を買って、それにブレンボと17インチホイールを移植したほうが
作業的にもラクで、出費を抑えることができると思われる。
リヤの機械式LSD だけでもって場合は、17インチRA specC を選択するのが良いだろう。
■ クイックステア
ステアのギア比は、
WRX NA 16.5:1
WRX NB 15:1
WRX STi 15:1
スポーツワゴン 15:1
RA specC 13:1
と言った具合になる。
まあ、この構成自体はGC8型系の頃と変わらないが、切れ味はGC8型系よりも良い。
GC8型系の時に13:1に慣れたワシでも、GD型では15:1で何の違和感もないぐらいだ。
逆に13:1では切れすぎて、ハイスピード時には、やや怖い。(笑)
13:1を選ぶなら、慣れるまではリヤのトーインを2〜3度付けて、
直進安定性を増しておいたほうが良いかも知れない。(;^_^A アセアセ
■ 6MT ( 6速クロスレシオミッション )
スポーツ走行を楽しみたいのであれば、6MTは必須装備と言える。
って言うか、そのぐらいこの6速は使い勝手も良いし、走らせやすい。
通常の5MTだと、4→5速へのシフトアップは、2→3速のアップよりも
距離感があって、「 よっこらしょっ 」 って感じでシフトアップすると思うが、
6MTでは、2→3速アップと同じ感触で4→5速へアップできる。
たったこれだけの感触の違いでも、使い勝手はグーンとUPするのだ。
また、GC8型系の5MTクロスレシオだと、感触だけでなくギヤ比も離れているので
4→5速アップは急激にトラクションを失ってしまうが、6MTでは均一に最適化されてるので
クロスレシオを意識せずにシフトできるのが魅力だ。
蛇足ではあるが、一般的に入りが悪いと言われているGD型のミッションだが、
GC8型系と比べれば恐ろしいぐらい、スパスパッと入りが良い。(爆)
ただし、1〜2速あたりは、やはりキチンと回転を合わせてシフトダウンしないと
入らない事もある。まあ、GC8型で慣れている人ならば、何の問題もないだろう。(^^ゞ
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▼ 税金や保険のお話 |
■ 3ナンバーの税金って?
これは良く話に出ることだが、自動車税は排気量制。
だから、2000cc のGD型は、3ナンバーでもGC8型と同じです。
■ WRX NA の5MTだと・・・
WRX NA の5MT車は、最初にかかる所得税の軽減と( H14/3/31 まで )、
翌年以降の自動車税の軽減措置が受けられます。
( 詳しくはディーラーとかで聞いてね。(^^ゞ )
■ 任意保険は?
任意保険は車種や年式で保険料率が異なります。
GC8型系からGD型に乗換えると、一般的には保険料は安くなります。
無論、安くなる額などは、加入している保険の種類や契約内容によって
色々変わって来るワケだし、GD型に乗換えたのをきっかけに車両保険を
新たに付加する事により、結果的には保険料が高くなる事もあるでしょう。
( これも、詳しくはディーラーや保険会社に相談してみてね。(^^ゞ )
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▼ 流用・移行が可能なパーツについて |
■ アーシング
メーカーにもよると思いますが、大概の製品はケーブルにある程度の余裕があるので
流用が可能だと思います。
自作や、DIYキット製品の場合は、まず流用OKでしょう。(^^ゞ
ワシもGC8型に取付けていたモノを、流用しました。
※ 詳しい記事はこちら
■ ブースト計などの補助メーター
これも大概の場合において、流用・移行が可能ですね。
ただし、機械式ブースト計の場合、取りグチのホース径がGC8型の頃よりも太いので
ホース径がマッチする三つ又分岐を用意する必要があります。
※ 詳しい記事はこちら
■ オーディオ&ナビ
GC8系E型以降のセンターコンソールは、なぜか枠部分が狭く、パイオニアなどの
一部のメーカーのオーディオを入れる場合、枠を削らないとキレイに入らない事がありました。
GD型ではこの問題は解消されています。
車種別のオーディオ用純正ハーネス変換コネクターは、そのまま使えます。
( GC8系後期型( G型 )で確認。他の年式・グレードは不明・・・(^^ゞ )
ナビ用の純正ハーネス変換コネクターは、レガシィ用と同じになりました。
GC8型用の変換コネクターは使えません。
GD型では、セダンもリヤスピーカーはドアマウントになり、口径は10〜12センチ。
GC8型系でリヤスピーカーをトレードインタイプ( 16センチ )に換えていた場合、流用不可。
また、据置型のリヤスピーカーを使う場合、配線を新設しないとダメです。(^^ゞ
※ 詳しい記事はこちら
■ シート
社外のバケットシートは、シートレールごと流用・移行が可能です。
ただし、GC8型で使っていた時よりも、ローダウンになります。(笑)
また、ノーマルシートベルトの受け金具部分にセンサーがあるので、
ノーマルシートを外す場合はコネクターを抜くのを忘れずに!
※ 詳しい記事はこちら
■ ハンドル
これはやってないので確かではないですが、まず大丈夫でしょう。
ただ、GC8型の頃はエアバック無しも多かったので、
ステアリングボスをエアバック対応タイプに買い直す場合もあると思います。
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