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▼ 取り付け ( 移植作業 ) |
GDB−B 型 → GDB−D 型への移植です。
※ これまでのお話
・ インプレッサのターボチューンは、ブースト安定化がキモ! 【 第1話 】
・ 取り付け作業 〜 初期状態でのインプレッション 【 第2話 】
・ いよいよ、本格セッティングを開始! 【 第3話 】
・ ここまでのおさらい 〜 ターボチューニングのお話 【 第4話 】
・ 具体的なセッティング方法 〜 更に突っ込んだセッティング術 【 第5話 】
・ AVC−Rの真価を明確にするためのパワーチェックだ! 【 第6話 】
・ 番外編 : オフ会プレゼント当選者 装着インプレッション 【 第7話 】
・ あくなき追求・セッティングは終わらない! 【 第8話 】
・ 必勝・必殺セッティングの効果を実証 パワーチェックにて計測です! 【 第9話 】
いや〜、マジで AVC−R との付き合いも長くなりましたよね。(笑)
ここでは単に取付の解説だけでなく、これまでの経験で判った事などを まとめておきます。(^-^)v
( GDB−D 型以前の A〜B、C 型でも有効なワザだと思います。 )
★ 改造は、ご自身の責任の範囲内で行って下さい。
取付けに自信の無い方は、販売店等で取付けてもらいましょう。
なお、公道では交通ルールを守り、安全運転してくださいね(^^ゞ
● 本体の取り付け
↑ 今回は、ハンドルの右側に設置しました。
本体の設置って、ホント、どこに置くか場所に悩むよね(笑)
とりあえず今回はセッティングを主体に考えて、右利きの私が走りながらでも操作がしやすい
場所に設置してみました。(^^ゞ
( 視認性は、やっぱり以前設置していたハンドルの左側のほうが良かったですね。 )
ディスプレイ表示の設定は、ブースト圧とスロットル開度の2つを選択。( 上の写真:右 )
セッティングする場合は、この2つが不可欠ですからね!
スロットル開度は学習機能と関係するため、セッティング時にはスロットル開度の確認が
重要です。
● 配線
ECU 配線への結線は、基本的に GDB−B 型の時と変わらないですね。(^^ゞ
詳しい接続方法は、GDB−B 型の時の記事 をご覧下さい。
※ アプライドモデル A 〜 F 型まで、全て配線方法は同じのようです。( 2006.01/26 追記 )
▼ ワンポイント!
■ 電源線 ( AVC−R 配線 : 赤 )
ECU以外の場所でも可。
基本的にIG電源が取れる場所ならば問題ないです。
候補としては、ハンドル付け根付近にあるOPコネクターや運転席側のヒューズボックスなど。
【 他の場所から取るメリット 】
ECUから取ると、走行しないでキーOFFにした際などに、1 〜 2 分程度電源OFFが
延長される現象( 正常動作 )が起きるが、OPコネクター等から取ると これを回避できる。
■ アース線 ( AVC−R 配線 : 黒、黄緑色 )
ECU以外の場所でも可。
基本的にアース出来る場所ならば問題ないです。
候補としては、ハンドル付け根付近にあるOPコネクター、オーディオ周辺、または
ダッシュボードの中側の鉄板部分など。
■ 車速信号線 ( AVC−R 配線 : 白 )
ECU以外の場所でも可。
候補としては、ハンドル付け根付近にあるOPコネクター。
▼ OPコネクターへの接続例
OPコネクターの配線に、直接スプライス( 圧着端子 )を使って繋いでも良いと思いますが
OPコネクターの位置は ダッシュボードの中の奥のほうにあるので作業がしにくい です。
そこで、市販の配線キットを利用するのがお奨め です。
↑ 市販の OPコネクター用配線
( クラリオン製エクステンションリード 品番 : 854-7805-00 値段 \2,000 ぐらい )
このままだと、バッテリー電源線、車速信号、バックランプ、パーキングスイッチ信号の
4種類しか分岐配線が付いていません。
IG電源などを取りたい場合は、この配線キットにスプライスを使って結線 してやると良いです。
OPコネクター ( 15ピン ) の主な配線内容
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1 … バッテリー電源
2 … アクセサリー電源
3 … IG電源
4 … イルミ電源
5 … 車速信号
6 … バックランプ
7 … ボディーアース
8 … パーキングブレーキスイッチ
11 … ドアスイッチ
● エンジンルーム内の取り付け
配管の接続方法も、基本的に GDB−B 型の時と変わらないです。
詳しい接続方法は、GDB−B 型の時の記事 をご覧下さい。
↑ ソレノイドバルブの取り付け位置。 場所的には GDB−B 型の頃とほぼ同じです。
純正ソレノイドバルブの取り付けステーを利用して、ドリルなどで穴を開けてネジ止めします。
取り付けには必ず付属の 防振ゴム を使いましょう。
また、ネジは締めすぎないのがキモ です。(^^ゞ
防振ゴムが無かったりネジを締めすぎると、ソレノイドバルブの作動音が響く場合があるので
要注意です。
純正ソレノイドバルブの配線カプラーは、外さずそのままでOKです。
ってゆーか、外すとエンジンチェックランプが点灯してしまうので、外さないほうが良いです。
↑ 圧力センサーの配管は、インテークマニホールドから出ている配管に接続。
センサー自体はソレノイドバルブの隣にボルト止めしました。
▼ ワンポイント!
高ブーストの頻度が高いと、ソレノイドバルブに繋がる配管にオイルが流れ込んでくる場合が
あります。ブースト高めの設定の人は、ソレノイドバルブ保護のためにフィルターを組み込んで
おくのがお奨めです。
※ 上の写真のフィルターは、HKS製 6パイ用 ( 1 個 ¥1,000円ぐらい )
HKSサービスセンターなどで入手可能です。
なお、この配管にフィルター等を組み込むと、多少ブーストがかかりやすくなって、
オーバーシュートの頻度が上がる場合があります。
その場合は、設定でフィードバックスピードを上げてやると良いかも。(^^ゞ
● 純正配管のオリフィスについて
タービンとソレノイドバルブを繋ぐ配管には、吸気脈動等を防ぐためのオリフィスが組まれています。
AVC−R では、このオリフィスが無くても問題なくブーストが安定すると言う報告例が多くありますが
個体差もあると思いますので、ご心配の人はオリフィス入り配管をそのまま使う事をお奨めします。
私は一応、オリフィス入り配管を使っています。(^^ゞ
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▼ セッティング |
【 気筒数・車速パルス・センサタイプ設定 & グラフスケール設定 】
エンジン気筒数( Cyl ) = 4
車速パルス( Spd ) = 4
スロットルセンサーのタイプ( Thr ) = 上向きの矢印
ブースト圧( Bs: ) = 2.0
エンジン回転( Ne: ) = 9000
スピード( Sp: ) = 180
【 ギヤ判別設定 】
実際の 2速 〜 6速 までを割り当てました。
表示上での 「 1st 」 は、実際の1速 & 2速で、それ以降は表示と実際のギヤが1つ上にズレます。
表示 「 1st 」 → 実際のギヤ 「 1速 & 2速 」 ( 1速と2速は、同じ扱い )
表示 「 2nd 」 → 実際のギヤ 「 3速 」
表示 「 3rd 」 → 実際のギヤ 「 4速 」
表示 「 4th 」 → 実際のギヤ 「 5速 」
表示 「 5th 」 → 実際のギヤ 「 6速 」
なお、数値は実走して得た数値に、手動で数値を少し ( +1〜2 ) 加えています。
こうする事により、確実にギヤ判別されるようになります。
【 ブーストコントロールエンジン回転設定 】
回転数設定は4000回転から。( 4000回転以下は4000回転と同じように動作します )
こうする事により、高回転側の7500回転以上も 、細かく設定する事が可能となります。
MAX回転付近でタレたりオーバーシュートしたり、目標値からズレる場合はこの設定を
試してみる事をお奨めします。
【 フィードバックスピード 】
とりあえず、GDB−B の頃と同じ数値です。(^^ゞ
【 ギヤ別学習設定 】
こちらも同じく、GDB−B の頃と同じ設定です。(^^ゞ
【 ブースト圧の設定 】
低中回転域で疑似オーバーシュートさせる 「 必殺・必勝セッティング 」
※ 疑似オーバーシュートとは、実際のオーバーシュートが起きた時と同じように、
ブーストのかかり始めの低回転域で、高めのブースト圧になるようにする設定。
ノーマルECUも、これと似たような制御のようで、下側で高めのブースト圧となります。
ちなみに GDB−B 型の頃より、ブーストを落とすタイミングが遅めです。(^^ゞ
( 以前は 5000回転で落とし始めたが、今回は 5500回転からです。 )
【 DTY値 】
ECUセッティング等で、シャーシダイナモの上でブン回していた時間が長いため、
DTY値は高めになっていますね。(^^ゞ
※ シャーシダイナモ上では、実走行のように空気抵抗などがないので、
走行負荷が少ないためにターボが若干かかりにくい。
その分、DTY値が高めになる。
実走での学習が進めば、もう少し低めになるでしょう。
【 スタートデューティー値 】
4速以上で学習を優先させるように、3rd ( 実際の4速 ) 以上は 「 ±0 」 の設定です。
※ ±0 以外の数値にすると、オーバーシュートの時以外は学習しない。
1st ( 実際の1〜2速 ) と、2nd ( 実際の3速 ) の数値は暫定です。
もう少し走り込みながら微調整しようと思っています。
※ 記事掲載日 : 2004/09/09
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IMPREZA-NET(インプレッサ ネット)
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